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山留工事(土留工事)について

山留め(土留め)とは、地盤を掘るときに周囲の地盤が崩れないように設置する構造物(壁など)を意味します。そして山留工事(土留工事)とは、工事中に周辺の地盤や建物などが崩れてこないよう、支えとなる構造物を作る工事のことを意味します。

建物を建てるとき、基礎工事を行うために地盤を掘る(採掘する)必要があります。採掘する地盤が深くなればなるほど、土が崩れて埋もれてしまう恐れがあります。

そういった崩れを防ぐ目的で山留工事を行います。

山留工事4つの工法

山留工事には、4つの工法があります。

  1. 地山自立工法
  2. 法付けオープンカット工法
  3. 山留め壁オープンカット工法
  4. 特殊工法

現場の状況に応じた様々な種類の工法があるわけです。

山留工事1|地山自立工法

地山自立工法(山留工事)

地山自立工法(じやまじりつこうほう)とは、名前の通り自立できる固い地盤のときに用いられる工法です。固い地盤は支えがなくても自立することができるため、山留め壁や支保工(しほこう)などの土圧を支える仮構造物を必要とせず、崩れない深さまで採掘することができます。これを利用した工法が「地山自立工法」です。

山留工事2|法付けオープンカット工法

法付けオープンカット工法(山留工事)

最も一般的な山留工法が「法付け(のりづけ)オープンカット工法」です。地盤に傾斜をつけて掘削(くっさく)することで、土の崩落を防ぐ方法です。角度・根切りの深さ・敷地幅を計算して調整し法面(のりめん)にすることで、地盤の崩れを防ぐことができます。

法付けオープンカット工法は、費用を抑えられる・施工効率が良いなどのメリットが多数ありますが、狭い敷地や柔らかい地盤・周囲に建造物がある場合は取りいれられない工法です。(カットに広さが足りない・崩落リスクがあるため)その時に採用されるのが、つづいて紹介する「山留壁オープンカット工法」です。

山留工事3|山留め壁オープンカット工法

山留め壁オープンカット工法(山留工事)

山留め壁オープンカット工法は、敷地の広さがない・地盤が柔らかい・法面の安定が難しいなど、法付けオープンカット工法で工事が行えない場合に利用されます。

また、市街地や住宅街など周りに多くの建造物がある場合は、山留壁や支保工などの仮構造物で地盤を支えながら工事を行います。この山留壁オープンカット工法は、当社で多く行う工事でもあります。

山留工事4|特殊工法

アンカー工法(山留工事)

特殊工法は、地山自立工法・法付けオープンカット工法・山留壁オープンカット工法など、どの工法でも対応できない環境の時に利用する工法です。アンカーを利用する「多数アンカー敷補強土壁工法」や「仮設アンカー式」など様々な種類があります。

山留壁5つの種類

山留壁とは、地盤の崩れや採掘時に周りの土や水が流れ込んできたりするのを防ぐための壁を意味します。この山留壁にはいくつかの種類があります。ここでは、5つの山留壁をご紹介します。

山留壁の種類1|親杭横矢板壁

1つめの山留壁は、親杭横矢板壁です。(おやぐいよこやいたこうほう)

この山留壁は、一定の間隔でH型の親杭を地中に打ち込み、木製の横矢板を採掘しながら差し込んで造る山留壁です。この山留壁のメリットは、コストが安く小規模な工事に適している点です。

しかし、軟らかい地盤では使用することができない・止水性がないため、地下水が浅い場合には採用されない工法でもあります。

山留壁の種類2|鋼矢板壁(シートパイル)

鋼矢板壁(こうやいたへき)は、厚みのある鉄板を杭のように打ち込んでいく山留壁です。鋼矢板は俗にシートパイルとも呼ばれています。

止水性に優れており、軟弱な地盤や地下水のある地盤・河川などの工事に適している工法です。しかし、材料が高価なので工事費は割とコストがかかります。

山留壁の種類3|地中連続壁

地中連続壁(ちちゅうれんぞくへき)は、深度の深い採掘に用いられる工法です。高い止水性や剛性が特徴で、鉄筋コンクリート製の壁を構築します。

ダムの建設や、円形の地下タンクなどの大規模構造物の基礎としても用いられます。

山留壁の種類4|既存駆体を利用する山留壁

既存躯体(きぞんくたい)を利用する山留壁とは、既にある建築物の地下の外壁を解体せず、部分的に山留壁として利用する工法です。

工期の短縮やコストを削減することができるのが特徴です。

山留壁の種類5|ソイルセメント柱列壁

ソイルセメント柱列壁(ちゅうれつへき)とは、止水性に優れた山留壁を造成することができる山留工法です。SMW工法と呼ばれることもあります。

土とセメントミルクを混ぜて壁体を形成し、さらに剛性を高めるためにH型の鋼材を入れて山留壁とします。止水性・剛性の高さに優れているものの、高いコストや工期が長くなる等のデメリットもあります。